PCエンジンで買取価格が高い本体・ソフトは?
バリエーション豊富なPCエンジンの本体・ソフトの買取相場を種類別にまとめてみました。ちなみに、故障しても買取価格が高い本体があることをご存知ですか?
PCエンジンとは
PCエンジン(PC Engine)は、1987年にNECホームエレクトロニクスから発売された家庭用テレビゲーム機です。
1992年にはスーパーファミコンに次ぐシェアを獲得するなど一定の人気を博しました。
各種本体・周辺機器は多様にして高額なものが多く、日本のバブル絶頂期を象徴したゲーム機の代表格だと言えます。
通常のPCエンジン本体(HuCARD専用機)
一般的にPCエンジンといえば本体がホワイトの「初代・白エンジン」を指すことが多く、通常のHuCARDゲーム専用機です。
この白エンジンの美品・完品は珍しいので、買取価格はやや高めです。
後にはAケーブル対応となり、カラーリングが一新された「コアグラフィックス」と「コアグラフィックスⅡ」が登場。
他にはデザインがスペースシャトル型で低年齢層をターゲットにした、
「PCエンジンシャトル」が発売されています。
箱・説明書付き動作品のシャトルはレアなので、買取価格は15,000円を超えます。
DUO(デュオ)シリーズ
数あるPCエンジン本体の中でも、とりわけ人気が高いのがDUO(デュオ)シリーズです。これ1台でHuCARD、CD-ROM2・スーパーCD-ROM2ソフト、音楽CDが楽しめるという優れモノ。
生産量も比較的多かったので入手し易く、海外の熱狂的なPCエンジニアたちにとっても魅力的なゲーム機です。
今となってはCD-ROMを読み込めず、故障して動作しないジャンク状態でも買い取ってくれるショップが多いので、どうか売るのをあきらめないでください。
NECは3種類の本体をリリースしていますので見てみましょう。
DUO(PI-TG8)
1991年に59,800円で発売された初期モデルで、スーパーCD-ROM2ユニットを内蔵。
ブラックを基調とした本体に角ばったシルエットが高級感を引き出している。
CD読込不可で元箱・説明書付きの場合の買取価格は、5,000円以上。
ちなみに海外の北米版では、ボタン等の色が異なるTurboDuo(ターボデュオ)が発売されています。
DUO-R(PI-TG10)
前作DUOからヘッドフォン端子やバッテリー端子などを省きコストダウン化したのがDUO-Rです。
こちらはDUOとは対照的に本体色がホワイトとなっています。
そのため、初代ファミコンと同じく日焼けしやすい本体でもあります。
買取価格は本体に黄ばみが少ない方が高くなります。
その場合、CD読込不可で元箱・説明書付きが、6,000円以上。
DUO-RX(PCE-DUORX)
シリーズ最終モデルです。外観はDUO-Rと大半が似ていますが、コントローラーは6ボタンパッドが同梱されています。
このDUO-RXは、PCエンジン末期に発売された事と前評判高きプレイステーションの発売時期が近かったことで、ついには量販店などで投げ売り状態が見られるところもありました。
しかし、今や買取価格はシリーズ中、最も高額と化しています。
元箱・説明書付き動作品の場合は、15,000円以上になります。
(CD読込不可で元箱・説明書付きでも、7,000円以上)
ご不用になったDUOシリーズで、世界中のPCエンジニア達を魅了してみませんか?
スーパーグラフィックス
HuCARD型の専用ソフトは5タイトルしか発売されておらず、高スペック機が必ずしもシェアを拡げるわけではないことの好例となりました。
買取価格はなんと、付属品が全て欠品した「本体だけ」でも5,000円はいきます。
SUPER CD-ROM2(ロムロム)本体
次に登場した「スーパーCD-ROM2(ロムロム)」は、CD-ROMメディアを利用することで、HuCARDでは実現できなかった大容量のアニメーションゲームがプレイできるようになりました。
主にコアグラフィックスや前述のスパグラ本体と合体させることで機能します。
外観はなんだかヤドカリみたいですね?
箱説付ならディスク読み込み不可の場合の買取価格は、4,000円以上になります。
一方、旧タイプの「CD-ROM2システム(IFU-30A・インターフェースユニット)」は、単品ではお値段があまり付かないみたいです。
できれば白エンジンやコアグラなどを付けた状態で買取に出しましょう。
ディスク部は動かなくてもOKです。
PCエンジンLT / GT
PCエンジンLTは、4インチのTFT液晶画面を搭載した据え置き型ゲーム機です。
当時の定価は99,800円というから驚き。
画像のように、外観は携帯型ゲーム機に見えなくもないですね。
開閉式コアグラフィックスといった感じのコンパクトなデザインです。
もちろん、本体は起動しなくても買い取りOKなのが普通です。
付属品全欠品で動作しないLT本体のみでも買取価格は、28,000円以上になります。
また、持ち運びに便利な携帯サイズで小型液晶付きのPCエンジンGTも発売されています。こちらは動かないGT本体のみでも7,000円以上で買い取りのお店があります。
HuCARD(ヒューカード)ソフト
さて、ここからはPCエンジンソフトの買取相場をいくつかご紹介。
PCエンジン初期のゲームは全てHuCARD(ヒューカード)が用いられており、SDカードを約6倍にした感じの大きさです。
アクションゲームよりもシューティングゲームに高額タイトルが多いのが特徴的。
ナムコから発売された各種HuCARDのまとめ売りも結構なお値段が付いたりします。
マジカルチェイス
パルソフトから発売。ほうきに乗った見習い魔女リプルを操作していく横スクロールシューティングゲームです。初版と「PC-Engine FAN 創刊5周年記念・特別販売」再販版の2種類が存在し、共に買取価格は、20,000円オーバーです。
コリューン
ドラゴンの子供「コリューン」が主人公のシューティングゲーム。
ミント姫を大人に戻すため、惑星レインボールへ冒険に出ます。
買取価格:16,000円以上。
テラクレスタⅡ マンドラーの逆襲
アーケードで大ヒットしたニチブツ発売のテラクレスタの正式な続編。
5号機までの合体&フォーメーション攻撃を繰り返し、宿敵マンドラーの打倒を目指します。買取価格:10,000円以上。
TATSUJIN(タツジン)
東亜プランが開発したアーケードゲームの移植版。縦シューの達人(?)である達夫が乗り込む戦闘機を操作していきます。メガドライブ版よりも移植度は高いとの評判あり。
買取価格:9,000円以上。
1941 カウンターアタック
スーパーグラフィックス専用ソフトで外スリーブが付属。カプコンの1942から続くシリーズ4作目で、P-38ライトニングやモスキートなど昔の戦闘機が未来兵器を携えて登場します。スリーブ付き買取価格は、驚きの21,000円以上。
スーパーCD-ROM2ソフト
基本的に帯付き美品であるほど高価買取になる傾向があります。
なお、CD-ROMメディアは複製するにはもってこいのため、特に入手困難なスーパーCD-ROM2タイトルともなるとコピー品・偽物タイトルが横行しやすくなります。
プレミアソフトとして有名な銀河婦警伝説サファイア、シルフィア、レニーブラスターなどのタイトルには既に「PCE Works版」という海賊版が出回っています。
説明書裏面とCD等に「PCE Works版」と刻印されていない「国内正規品」が高額買取となります。
スチーム・ハーツ
各ステージをクリアーするごとにご褒美でお楽しみ映像が見られるという、18歳以上推奨?のゲーム。
家庭用の縦スクロールシューティングとしては完成度は高いと思います。
帯付き正規品の場合の買取価格は、7,000円以上。
魔導物語Ⅰ 炎の卒園児
ぷよぷよシリーズでも見かける女の子「アルル・ナジャ」が主人公のダンジョンRPGです。プレイするには専用のアーケードカードが必要になります。
帯付き正規品の買取価格は、14,000円以上。
デッド・オブ・ザ・ブレイン1&2
パソコンでロングセラーを記録したという恐怖と戦慄のスプラッターホラーらしいです。今やレアソフトですね。帯付き正規品の買取価格は、17,000円以上。
PCエンジン周辺機器
基本的にマニアックな周辺機器かつ完品であるほど高額査定になるかと思います。
DUOモニター(PI-LM1)
4.3インチのTFTモニターです。DUO本体と接続してプレイします。
TVチューナー内蔵でカラーリングもDUOと同じイメージ。
買取価格は動作未確認の本体のみでも、25,000円は普通に超えます。
バーチャルクッション(PI-AD20)
膨らませたエアークッションの振動を楽しむという、いわゆる体感ゲームの先駆け?
箱・説明書付きでアンプ・ACアダプタ・クッションカバー・接続ケーブル・オーディオケーブルの付属品が全て揃っていれば、買取価格は5,000円以上になります。